クリッククリック恭平が息を切らしヨネの元にやってきた。
恭平「ヨネさーん、はあはあ、早いなあ…え?な、何?」
仁王立ちするヨネの足元で小さな生き物が土下座していたのだ。
ヨネ「い、いや困った…」
恭平「何?この生き物?猿?着ぐるみ?」
体長五十センチくらいのチンパンジーのような生き物が、熊の着ぐるみを着せられていた。
ヨネ「ああ、誰かがこの猿に熊の着ぐるみを着せたみてぇだな、ひでぇ事しやがる!」
恭平「でも、猿ってチンパンジーじゃん!埼玉にチンパっていんの?」
ヨネ「そんな問題じゃねぇだろ!見ろよ、この完璧な土下座、ピクリともしねぇし」
恭平「と、とりあえず起こしてやれよ、かわそうだよ」
ヨネ「ああ、そーだな、いや、やっぱお前やって!毒とかあるかもしんねぇ」
恭平「あるわけねぇーだろ!」
そー言って恭平はその生き物を起こしてやった。
クリッククリック恭平がその生き物を抱きかかえると、ブルブル震えているのがわかった。
恭平「よねさん、コイツ脅えてるよ、かわいそうだな」
ヨネ「ああ、かわいそうだなあ、何か食い物あげようぜ、そうだ!俺バナナ持ってる」
ヨネはポシェットからバナナを出し、皮をむいてやった。
ヨネ「ほら、食え」
その生き物は警戒しながらも、バナナに興味を示していた。
ヨネ「恭平、コイツ猿じゃなくてゴリラじゃねぇ?」
恭平「確かに顔はチンパってゆーよりゴリラだな、着ぐるみ脱がしてやろーぜ、今度はヨネさんやれよ」
ヨネ「そうだな、かわいそうだしな」
ヨネは着ぐるみを脱がしてあげた。