画像「はああ、7000円ほしいなあ」純平の口癖だった。
9人兄弟の長男の純平は、いつも腹を空かせていた。
現在高校三年生の純平は卒業後サーカスに売られる事が決定していた。
原因は背中のアザだ。純平の背中には羽のようなアザがあった。
噂を聞きつけたサーカスの団長が、「この幼い顔立ち、そして羽のようなアザ、天使!お前を天使として売り出してやる!」
こうして純平はサーカスに売られることになったのだ。
62歳になる純平の父親は、大リーガーになる夢をあきらめきれず野球浪人中であった。
八つ子の弟達は高校二年生になるが全員引きこもりのパンチパーマだった。
母親は八つ子を出産した翌日チャリで失踪した。
これほど恵まれない環境にいながらも、純平は素直に育っていた。
「腹減ったなあ、恭平んちでも行くかなあ」
なぜか大声で叫び親友の恭平の家にむかった